快適で住みやすい家のしくみ
2013年6月26日水曜日
53土間の効用
土間とは、外部と内部の曖昧な場所。曖昧だから無駄だと考えていませんか?
生活とは曖昧な行動の連続です。そんな行動を受け止めてくれる曖昧な空間は
実を言うと生活に豊かさをもたらす空間です。
都市の公園みたいなものです。
外部での活動と室内での活動をつなぐ曖昧な空間としての土間は、そんな
豊かさをもたらす空間の最も効果的な仕組みです。
土間で自転車いじり、漬物づくり、踊りの練習、何も考えない場所・・・
2013年6月20日木曜日
52馴染んだもの
古い家の味のある建具、ランマ、家具、傷のついた柱などを、再生したり、新しい家に使ってみるとなぜか落ち着きが生まれます。
古いものと言わずに、馴染んだものと言ってみよう。
ちょっと見え方が変わるものです。
住み心地のよさは、住み手が住まいに馴染むこと。
ですから、新しいものも大切ですが、時間をかけて馴染んだものを
生かせることができるなら生かしたいものです。
心の豊かさは、織りなす時間を受け止めてくれる住まいに宿ります。
2013年6月7日金曜日
34玄関から直接居間へ 東北沢の家
玄関土間は居間食堂の入り口、台所の入り口
玄関に、自転車や郷里からの野菜なんかも置いてあります。
上からの光は居間への彩光にもなっています。
玄関と一体になって広々とした空間です。(渡辺篤史の建もの探訪 取材)
2013年5月16日木曜日
51視線のメッセージ
大きな窓もいいけれど、カーテンなどで遮蔽したとたん、拒否の信号が送られる。だったら小さな窓でもいいから明かりの漏れるものもいいだろう。
二世帯住宅では、お互いの干渉が適度のあるのが良いので、カーテンなどによって遮蔽しない方が良い。見えるのが嫌なら、光が漏れる程度もいいものです。
2012年11月6日火曜日
46庇は美しい・・中央町の家
中央町の家では、南側庇を生かした住宅にしました。
この庇をとおして、二世帯がつながります。
11縁側の外の濡れ縁でもあります。
日本の庇はホントに住いに質をもたらします。
2012年11月1日木曜日
50障子
・やわらかな光、木枝のゆれる音、紙の持つ暖かさなど、
障子ほど豊かな表現のできる建具はあるだろうか。
現代では、子供が壊すといって障子や襖を嫌がるけれど、張替えの手間以上に豊かな感性が盛り込まれているし、子供と一緒に張り替えることもいいのではないだろうか。丈夫なものだけが豊かなものではないことを忘れずに。
2012年3月29日木曜日
48スキップフロア
スキップフロアは上下の階の距離を縮めて、住まいの一体感が生まれる。
段差のある敷地に家を建てるときや、
オープンな家を望むなら考えてみよう。
上下階が一体化するので、寒さ対策は考えておこう。暖房の仕方も充分考えること。また階段の面積が大きくなる場合は、階段をベンチがわりなどに使えるようにするといい。
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