2013年12月11日水曜日

59布の効用

布は建材ではありませんが
人の肌触りや感触にはとても大切な 生活材です


もっと利用しましょう!
間仕切りに、古いソファーの掛け、タピストリー的な壁材に
天蓋に、決まりきった使い方などせずに
カーテンだって、布をかけるだけでも十分です。

2013年11月14日木曜日

39町が見える・・・桜台の家の寝室


寝室のベッドヘッドから
道路の様子が見れるようなっています。
小さな窓なので、カーテンをすれば気になりません。

朝起きて道路の様子がちょっとわかるだけでも気分がいいものですね。


2013年11月12日火曜日

60バリアフリーはいいのだろうか?

住まいは広くて平らな荒野ではない! 
そう、バリアフリーイコール平らな床、広い廊下なんて考えていませんか?

住いはもっと生活スケールで考えるべきです。
つまづかないようにすることは大切ですが
つかまったり、腰かけたり、適度な狭さ・・・大切なことです。

2013年11月6日水曜日

55立体的に考える

上下階の距離感は、同じ階の距離に比べてかなり大きなものです。



住いの理想は、住み手の気配が伝わることが大切です。
吹抜け、スキップフロアといった方法は大切です。
寒さの問題は残りますから注意が必要です。
気配は生活するうえでとても大切なことです。

2013年9月28日土曜日

50障子・・・中央町の家 吹き抜けの障子


和室にだって吹抜けあってもいいのです。
冬の寒さ対策と、光の調整のための
吹抜け用障子。
和室以外でも、吹抜け用障子は意外と好評です。


2013年9月24日火曜日

14上からの光・・・戸越公園の家のハイサイドライト



密集地の都市型住宅では、光をいかにとるかが大切なことです。
引違窓の先は隣家の窓。この窓はなくても良かったのですが、
やはり、通風も考えて、ハイサイドライトは光
通気は引違という分担でつけました。

ハイサイドライトは、南側の住宅の北側斜線より高い位置に取り付けられているので
南側の住宅が建て替えられても、光には影響はありません。


2013年9月20日金曜日

34玄関から直接居間へ・・・滝野川の家パース


廊下なんて本当はいりません。
玄関から直接居間に入れるなら、廊下ぶんの面積が玄関に使うことができます。


2013年9月19日木曜日

3室内窓・・・桜台の家


2階寝室と居間食堂の間に空けた室内窓。
下の窓は、通風用
上の窓はコミュ二ケーション用。
寝室は、静かさや他の部屋との距離感が大切だという考えもありますが

寝室でのんびり音楽を聞きながら、居間食堂の雰囲気がわかるというのも
以外と良いのではないかと思っています。


2013年8月20日火曜日

11縁側 中央町の家


二世帯住宅の中央町の家では、
縁側が二世帯のつながりの重要な空間となっている。
内部でもつながっているが、

ドアを開けて隣に行くというのは、用事がないと行きにくい。
でも外部でつながっていれば、気楽に寄れる。

でも中庭だと、ちょっとつながりが強すぎる・・・
ということで
縁側でつなぎました。



2013年7月13日土曜日

41生きた階段  西窪町の家


階段自体が、本やレコード、cdの置き場。
階段を広くして、2段分を一段にするとベンチにもなる

西窪町の家では、音楽コーナーの階段がベンチになり
ちょっとした観客席になっている。

スキップフロアだから、20人くらいのライブができる!

音の問題はあるけどね



2013年7月11日木曜日

41生きた階段 西窪町の家


スキップフロアの階段なので、高さ的にも座りやすい。
棚があり本などもあり。階段は憩いの場所となっている。

階段は単なる移動の場所、部屋じゃない、なんて思わずに。
使い方次第で、部屋的な使い方も可能だ。



2013年7月9日火曜日

46庇は美しい 中目黒の家


日本の雨の多さや、多湿の時の過ごしやすさを考えると
建物の外に張り出す庇は、生活を快適にするためには
重要な建築要素です。
近代建築はどちらかというと 四角い立体造形で、庇のようなものは
どちらかというと、二次的な扱い。

でも、日本の気候からは庇を積極的に、美しく取り入れたいものです。
中目黒の家の庇は、1.4mほど出ていますが、
軽くして二次的にせずに、しっかり主張させました。
以外といい感じだと満足しています。

2013年7月5日金曜日

48スキップフロア 西窪町の家


スキップフロアの住宅は、上下階の距離感がぐっと近くなるので
生活はいきいきとします。難点は暖房・・・
断熱性能を上げる方法と、簡易的な仕切りや建具をうまく工夫することで
対応しています。


2013年7月3日水曜日

1 玄関の間  目黒南の家

大きくはない、一般的な広さの玄関ですが
部屋として考えています。
ベンチも単に靴を履くためのものではなくて
庭をちょっと眺めるためのベンチ。
この余裕が、居心地良い玄関をつくりだいしています。
広い玄関にこしたことはありませんが、考え方を変えるだけでも
ちがってみえてきますね。


2013年7月1日月曜日

54防犯は視線

泥棒と防犯はいたちごっこ。
それは侵入技術にいかに対処するかということしか考えていないからです。
最終的な安心は、防犯システムを完璧にした塀で覆われた刑務所のような住宅です。



防犯は街づくりと言われるように、防犯は、盗みができそうもない環境をつくることこそが大切です。外部からの視線を遮るような壁や塀、植栽を避けることです。そうしながらも外部からは室内の生活様子がわかりにくい工夫が必要です。
住いは街とのつながりによって、住みやい住まいになるのです。

防犯というぼんやりした強迫観念から自由になるには、盗みの技術と向き合うのではなく
盗みの心と向き合わないとだめですね。

2013年6月26日水曜日

53土間の効用

土間とは、外部と内部の曖昧な場所。曖昧だから無駄だと考えていませんか?


生活とは曖昧な行動の連続です。そんな行動を受け止めてくれる曖昧な空間は
実を言うと生活に豊かさをもたらす空間です。
都市の公園みたいなものです。
外部での活動と室内での活動をつなぐ曖昧な空間としての土間は、そんな
豊かさをもたらす空間の最も効果的な仕組みです。
土間で自転車いじり、漬物づくり、踊りの練習、何も考えない場所・・・

2013年6月20日木曜日

52馴染んだもの

古い家の味のある建具、ランマ、家具、傷のついた柱などを、再生したり、新しい家に使ってみるとなぜか落ち着きが生まれます。


古いものと言わずに、馴染んだものと言ってみよう。
ちょっと見え方が変わるものです。
住み心地のよさは、住み手が住まいに馴染むこと。
ですから、新しいものも大切ですが、時間をかけて馴染んだものを
生かせることができるなら生かしたいものです。
心の豊かさは、織りなす時間を受け止めてくれる住まいに宿ります。

2013年6月7日金曜日

34玄関から直接居間へ 東北沢の家


玄関土間は居間食堂の入り口、台所の入り口

玄関に、自転車や郷里からの野菜なんかも置いてあります。

上からの光は居間への彩光にもなっています。

玄関と一体になって広々とした空間です。(渡辺篤史の建もの探訪 取材)


2013年5月16日木曜日

51視線のメッセージ



大きな窓もいいけれど、カーテンなどで遮蔽したとたん、拒否の信号が送られる。だったら小さな窓でもいいから明かりの漏れるものもいいだろう。




二世帯住宅では、お互いの干渉が適度のあるのが良いので、カーテンなどによって遮蔽しない方が良い。見えるのが嫌なら、光が漏れる程度もいいものです。