2011年12月21日水曜日

33自分で作ること



自分で作ることは、不可能だとか、難しいと考えて諦める人が多いけれど、簡単なことから出発すればいいのです。生活の中に自分の作ったものがあると、生活は表情を持ち豊かになるだろう。


とにかく小さな物から出発し、簡単なスケッチや図面に挑戦してみること。そして、建築家や得意な人に聞いたり手伝ってもらったりするといいだろう。カッティングしてもらい、自分で作る。全部自分で作る。どんな形でも自分が関与していけば、自分の作ったものに違いないし、物に自分の表情が生まれる

2011年12月12日月曜日

49日のあたる台所


台所は直射日光不要のイメージがあるけど、光が入ってもいいのでは。台所に光が満ちてくると、一人だけの調理に活気が生まれるし、清潔にしたくなる。


使う時間帯を考えること。保存のことを考えること。まぶしさは気を付けること。

2011年12月6日火曜日

32一日の生活の流れ


生活の流れをつかんでおかないと、くつろぎの場に光が入らなかったり、収納が遠いといった 弊害がおこる。必要な場所に必要な環境を!一日はいろんな顔を持っている。


日常的な事の時間帯や動線、たまにする事などをちゃんと整理しておけば、何が大切なのかがわかるだろう。

2011年12月5日月曜日

31設備の配管


設備の配管はいつも忌み嫌われ、隠されてしまうけれど、本当は管理しやすいことが大切。見せ方を考えてみるものいいものです。





音や断熱などのことも考えよう。設置するための金具なども工夫するとよい。面白い装飾にもなる。

2011年12月1日木曜日

30ちょっとだけ見えること


良い景色なども、ただ開け放てばいいというものではないだろう。 むしろちょっとだけ見えるとか、見え方をちょっとだけ変えるほうが活き活きすることがある。




意外と見えているようで見えていないのが人の目。小さな窓だからこそ景色に注意を向けることができ、新鮮に感じるものなのです

2011年11月21日月曜日

29大きな机


大きな机があれば、食事から読書と様々なことが机でできるし。自由に距離感を保てるので自然な会話も生まれる。素晴らしい家族の共有空間だ。


大きな机は、どっしりした木で作るといいでしょう。そこに家族の歴史が刻まれるから。

2011年11月17日木曜日

28北面の利用


日の当たらない北は、隅に追いやられ死んだ場所となることが多い。
明るい庭として使ったり、頻繁に使う収納などを置いたりして生き返らせよう。



庭といっても、植物は使えないから、砂利やタイルなどを使ってなるべく明るく見えるようにし、内部から出れるようにすることが大切。

2011年11月15日火曜日

27小割の窓


外とのつながりや明るさといったことのためには、味気無い大きな一つの窓にしてしまうより、小割にしたほうが効果的なことも多いのです。


窓の大きさより、窓の表情、位置こそが外と内をつなげる力となることを忘れないこと。視線ということも常に考えておきたいですね。

2011年11月9日水曜日

26領域の記号


人はちょっとし表示や記号だけで、ある領域を感じることができる。囲むことばかり考えずに、領域の記号を作ることも忘れずに。



都市住宅では、玄関先を囲むより、低い植栽などが広く感じ効果的。視線が遮られず、防犯などからも効果的です。
日本文化は領域の記号の宝庫です。

2011年11月8日火曜日

25自然な庭


自然な植生を生かし、ほんのちょっとの手を入れや工夫だけの庭は生命力に富み、うったえる何かがあります。庭は手入れをしないといけない=大変と考える前に、自然の生命力に少し頼ってはいかがでしょうか?


手入れをせずに、かよわい芝生を枯らしてしまうより、ずっと良い解決法ですね。

2011年11月7日月曜日

24大雑把な構成から


始めから間取りの事や部屋の大きさばかり考えていると、自分の生活がどこかに行ってしまう。 まず、大雑把な関係から出発しよう。



建築計画では、ゾーニングという言葉で呼ばれています。大事な生活行動や部屋を敷地のどこに置きたいか、道路から何処から敷地に入るといいか、浴室はどこら辺がいいのかなどを大雑把に考えてみるといいでしょう。

2011年11月6日日曜日

23最小限からの出発


予算があっても無くても、もっとも大切な事柄をいくつか決め、その最小限から始めると中身の濃い住まいができます。部屋数や部屋の大きさにこだわっている限り、家は大きいほうがいいということになってしまいます。大きな家は維持や省エネの観点からベストとは言えません。バランスよくかんがえたいですね。



例えば…。
・寝室…寝具まわりを最小限におさえ残りの空間を付室と考えれば様々に使える。
・子供室…遊びは外と居間と割り切れば三帖もあれば十分。
・居間…重厚なセットにこだわらず、様々で手軽な椅子にすればいろいろな対応もできるし集める楽しみもある。
・台所…収納や棚や動線がしっかりしていればそれほど広くなくてもいい。余裕は配膳や調理本などの空間に。
・客用和室…居間や寝室に付ずいした三帖程度の半空間な和室にすれば日常も使えるだろう。
というように考えてみよう。
  一つの空間でも、生活の工夫で様々に変化するし、くつろぎの空間はたくさん必要ありません

2011年11月5日土曜日

22直射日光の幻想


直接入ってくる光だけが、価値を持っていると、この頃みんな考えているような気がします。
日本の文化は、直射日光をうまく制御してきたはずですが、忘れてしまったのでしょうか?


障子や、ガラス越しに光を感じ、光の当たる景色を室内から眺めるというのもなかなかいいものです。

2011年11月4日金曜日

21明暗のタピストリー



明るい部屋ばかりでは、心の微妙な流れをつかむ事ができない。
 明るい所や暗い所を生かし、交互に織り上げること。


日本の住宅は陰影をうまく生かしてきました。
今の家は明るいところばかりです。もう少し明暗を楽しみたいものです。子供は特に、明暗のタピストリーの中で夢をいざなうのです。

2011年11月2日水曜日

20東寝室


寝室で朝の光を知ることは、一日の気分をつくる大切な要素です。



別に東に寝室なければならない訳ではない。
光が部屋に入って外が直接見れればいいのです。

2011年11月1日火曜日

19入り口での場面転換


道路から住まいへの入り口が、唐突だと何か落ち着きません。
でも、単に離しただけでは芸がない。



都市住宅では、道路から玄関までのアプローチが貧弱です。
狭いから仕方ないのですが、
でも無理に門を付けてさらに狭くしているのも残念です。
光・水・視線・木・高さ・材質などを利用して
玄関前の雰囲気を変えてみましょう。

2011年10月31日月曜日

18見えたり隠れたりの庭


庭は、道路や入り口あたりからちょっとだけ見えるというのが丁度いい。
見えすぎると視線が気になるし、
見えないと閉鎖的な雰囲気になってしまう。



家族や友人達と庭で食事をしたり、遊んだりするときも、
道にその雰囲気が伝わるといいですね。
さらに、道路から直接出入りできるともっといいでしょう。

2011年10月28日金曜日

17正面玄関

建物の正面玄関はすむ人の顔。
主な道から直接見えるように工夫し、玄関だとすぐわかるように特徴づけること




都市住宅では、ついつい玄関は後回しになりがちです。しかし、いろいろな工夫はできるはずです。ドアや照明で雰囲気を変えることはまず大切ですが、正面玄関全体として考えていきましょう。

2011年10月27日木曜日

16敷地を生かす


建物は敷地の良いところに建てるのではなく、良いところを残し、 悪いところを直していくつもりで建てるとよい。
そうすれば、敷地と建物全体が生きてくる。




建物を建てるというと、ついつい良いところに計画しがちだが、家を建てるということは、敷地全体を改善するチャンスだと考えること。

素敵な木があれば、切るより生かすことも考えましょう。

2011年10月26日水曜日

上からの光 所沢の家

所沢の家の浴室、北側の浴室ですが、トップライトで明るい!
浴室は目線が気になるところ。使うのは夜でも、昼が明るいと清潔さも保たれます。
結露の心配があるので窓の下部には、結露受けなどを付ける必要があります。

2011年10月25日火曜日

15飾る場所

自分の大事なものや植物などを飾る場所は必ず考えてきたいものです。


特に趣味のものは、上手く生活に生かしたいですね。
飾り方も、図と地の考え方で、飾りたいものは図、壁や棚は地。
地は控えめに図が生きるように考えるといいでしょう。
沢山あるときは、整理の仕方を考えればきれいな装飾なります。
西洋の映画で見る書斎みたいに。

2011年10月21日金曜日

上からの光  荏原の町屋

荏原の町屋は、工事も難しいような密集した長細い敷地。
南側の窓から採光は取れますが、家全体に光を入れるには、トップライトが必要です。
吹き抜けとトップライトをセットにして家が明るくなっています。
右側の壁は隣地ぎりぎりです。

2011年10月19日水曜日

14上からの光


天井や壁上部から来る光はとても明るく、室内に中心を作り出し、落ち着かせる。
視線を気にしないのもいい




ただ明るくするためというより、効果を考えて利用すること。

2011年10月18日火曜日

13夜の光


夜の帰り道、自分の家の光が見えてくると嬉しくなる。


玄関・居間・階段室・トップライト等から光が効果的にもれるようにすること。夜の光は家の象徴だ

2011年10月13日木曜日

12掘りごたつ


掘りごたつは楽ちんで、冬の寒さを親密な雰囲気に変えるだろう。 だから自然と日常の中心となってしまう。



注意すべきは、他のところが使われなくなることもあるということ。だから、うまく配置すること。

2011年10月4日火曜日

11縁側

外部と内部の縁を取り持つのが縁側。
縁側のような半外部空間を生活に積極的に取り入れてみよう。





縁側と廊下を比べてみよう。縁側は廊下より、生活を豊かにすることがわかるだろう。

2011年10月3日月曜日

10すわれる窓辺

日本には縁側という、すわれる窓辺があったけど、いまはどうだろう。

窓辺は内と外をつなぐ大切な領域である。だから、ちょっとすわれるように。

もし余裕があれば、作り付けの椅子を置くのもいいだろう。

2011年9月21日水曜日

9自分の小物

自分のたいせつな物や、集めている物を飾れるようにすること。 それは自分の生活を演出する小物だ。

一枚の複製画や高価な置物より、思いでのこもった写真や、物のほうが生活を豊かにするだろう。

2011年9月20日火曜日

8構造装飾

装飾とは、単に後で飾ることと思っているようでは、生活は生きてこない。建物の構造や材質を生かすことは、とても生活に根付いた装飾なのです。日本や北欧の住宅を思い出してみれば十分でしょう。



建物は構造や機能を生かした表現の集積だ。収納・格子・棚・ネジ・木の肌などいろいろ工夫し、豊かにしよう。

2011年9月15日木曜日

アルコーブ

ヴィラ酒井の居間に付属したアルコーブ、山荘で浅間山が見えます。
ちょっと、一人で考え事をしたり、浅間山を眺めながら本を読んだりするのに
良いスペースです。

2011年9月14日水曜日

7 アルコーブ

人は室内の隅に座りたがる。そこが小さくふくらんで椅子でもあればとてもくつろげるだろう。




2人ぐらいが座れて、本でも読めるようにすること。
くつろぎの場にはアルコーブ的なものが必ず必要だ。
狭くてもコーナーを利用することで可能となるだろう。

2011年9月13日火曜日

6,親密さの度合い・・パブリックからプライベートへ

友人がちょっと寄ったとき、来訪者があったとき、お互いに戸惑わないように、 プライバシ-の度合いに合わせて領域を考えることが大切。





人が寄ってくれるような家がいいなと思いながらも、実際は、寄りついてくれないようなプランが多いのです。それは、訪れたときのお互いの戸惑いに大きな原因が あるのです。

2011年9月7日水曜日

5 一間バルコニー

狭いバルコニーは物置になったり、枯れた花があったりで、
うまく使われたことがない。せいぜい物干しに役立つ程度だ。
バルコニーに物干し以外の夢があるなら、とにかく一間四方ぐらいのバルコニーを作ること。夢がないなら、物干し専用とか植物専用、物置専用として効率よく作ったほうが効果てきです。

2011年4月5日火曜日

浅い棚

東北沢の家の居間の壁に造った奥行き7センチほどの棚
ご主人が、この家の折り紙模型を作って、お友達にコンピュータで色塗りしてもらって
飾っていました。面白いでしょ

2011年4月1日金曜日

4浅い棚


奥行きの深い棚は、ホントに使いにくい!
後ろに隠れたものはいつしか使われなくなっている。


食器や調味料など日常的に頻度の高いものは特に考慮すべきだ。

2011年3月31日木曜日

室内窓

興野家の吹抜に開いた室内窓です。
寝室から吹抜をとおして、1階の居間食堂へつながります。
日本は、壁というより室内建具でつながっている住宅文化ですが
洋風化するにつれて、閉鎖的になりすぎたようです。
室内の壁にも窓を作ってみませんか?

2011年3月29日火曜日

3 室内窓

室内どうしを適度につなぐために、室内窓を利用してはどうだろう。
暗い廊下や、閉鎖的になりがちなところが開放的になります。

吹抜や洗面所、書斎・・・使い方しだいでいろんな効果が出ます。
大きくなくてもいいのです。