2012年11月6日火曜日

46庇は美しい・・中央町の家

中央町の家では、南側庇を生かした住宅にしました。
この庇をとおして、二世帯がつながります。
11縁側の外の濡れ縁でもあります。
日本の庇はホントに住いに質をもたらします。

2012年11月1日木曜日

50障子


・やわらかな光、木枝のゆれる音、紙の持つ暖かさなど、
障子ほど豊かな表現のできる建具はあるだろうか。



現代では、子供が壊すといって障子や襖を嫌がるけれど、張替えの手間以上に豊かな感性が盛り込まれているし、子供と一緒に張り替えることもいいのではないだろうか。丈夫なものだけが豊かなものではないことを忘れずに。

2012年3月29日木曜日

48スキップフロア


スキップフロアは上下の階の距離を縮めて、住まいの一体感が生まれる。
段差のある敷地に家を建てるときや、
オープンな家を望むなら考えてみよう。





上下階が一体化するので、寒さ対策は考えておこう。暖房の仕方も充分考えること。また階段の面積が大きくなる場合は、階段をベンチがわりなどに使えるようにするといい。

2012年2月27日月曜日

47二面窓


二面窓のある部屋は、外とのつながりが感じられ気持ちよい。
敷地が狭くても、くつろぐ場所では二面窓を考えてみよう。
風や光の変化が立体的です!



絵を掛ける場所がないって・・・窓は最高の絵画ですよ!

2012年2月21日火曜日

46庇は美しい


太陽光の制御は室内に入る前に外部で行うのが効率的。その中でも庇は簡単でコスト的にも最も効果的なものだ。庇のラインってきれいですね。



夏は太陽光が室内に入らず、冬は室内に入るようにすること。壁面の汚れ防止の観点からもデザインに取り入れたい要素だ。
庇がうまくデザインされた住宅には、なぜか気持ち良さが漂っている。

2012年2月13日月曜日

45温室


温室といっても大袈裟なものじゃない。日の当たる部分をガラスで囲み植物を置き,憩いの場とすること。



省エネのダイレクトゲインの考えから、床は蓄熱のあるものを使うといいだろう。夏は通風と外部での光の制御を考えること。外部ルーバーがベストだが、庇やすだれなどもうまく使おう。
都市住居では、居間や食堂南側の窓を大きくして、蓄熱のある素材を使うことで、それなりの効果はある。

2012年2月9日木曜日

44すきまだらけの舗石


地面をタイルやコンクリートで覆ってしまうことは、 とても大切なものを意識的に壊しているようなものだ。すきまだらけの舗石
すきまだらけに舗石を置けば、水はけもいいし、土地の生態系にもよい。 さらに、土地の息吹が直接伝わって、変化のある外部空間ができます。



最近は、専用の舗石ブロックなどがいっぱいあります。駐車場に使うなら、強度や下地を考えましょう。

2012年2月6日月曜日

43びょうぶ



視線は気になるけど間仕切りはしたくない。といったことは意外と多い。びょうぶは、伝統がそれに与えた答えだろう。



別に和風である必要は無い。こだわらずに作ろう。

2012年2月3日金曜日

42高さの変化



天井の高さや床高の変化は生活に豊かさ生み出します。現代住宅はそれを忘れているようです。



生活に根差した変化が大切です。
現代人の空間把握の貧弱さ、設計のしやすさ、法律などの規制などから来ているのかもしれません。それとバリアフリーが行き過ぎているようにも感じます。個人住宅はそれぞれの価値観ですからね。僕も反省しないと。

2012年2月1日水曜日

41生きた階段


階段は余分なものじゃない。光,視線、リズムなどを利用すれば生活の中心ともなるし、
家の雰囲気をまったく変えてしまう力もある。
いい階段は上がるのも苦じゃない。



上から光を入れる、踊り場の植物、外の眺め,座れるような階段、居間と有機的につながった階段、軽やかならせん階段などなど。
2階に居間があるときは、生きた階段を・・・

2012年1月30日月曜日

40古い家具の再生



古い家具でもちょっと直せば、新しい家具よりも良いものができるのに、なぜ捨てるのだろう。


塗り替え、ペーパーがけ,削ること,張替え,布がけなどうまく利用すれば、家具はさらに生活に密着する。工夫次第!

2012年1月26日木曜日

39町が見える



人通りのある道や、町の雰囲気が伝わるような所には、必ず窓を設け、大切な部屋や良く使う場所をあてること。
見られることは気になるかもしれませんが、工夫することで生き生きした生活になります。




住まいは、家族が集まるところだけど、町とのつながり、パブリック性を失ってしまっては、寒々しい住まいです。

2012年1月25日水曜日

2中庭・・・ 3階建てでは


2中庭
3階建てに中庭を作ると、上下のコミュニケーションが取れて
生活に活気が生まれる。



中庭は、外壁や構造が幾分割高にはなりますが、住まいの質にとっては、有効な空間です。

2012年1月24日火曜日

中庭 上原の家

2中庭  上原の家
鉄骨3階建ての住宅、上原の家では、凹型の平面で、
1階は中庭を囲んで、和室、車庫
2階は中庭を囲んで、居間、食堂、キッチン
3階は中庭を囲んで、浴室、寝室です。
中庭にはグレーチングの小さなバルコニー、花で一杯です


中庭は、部屋の延長
中庭は、部屋と部屋をつなぎます。

2012年1月22日日曜日

35回遊のための階段


二世帯を完全に分離した住宅などでは、
メインの階段以外にもキッチンや食堂、居間を階段でつないでみると、回遊性がうまれ、二世帯の自然な交流が生まれる。




階段一つだと、たとえば来客時に一方の世帯に顔は出しにくいけど、裏側の階段からだと、ちょっとの用事でも一方の家族に顔が出せて便利。
回遊性は住みやすさに大切な要素です。

2012年1月18日水曜日

38ベッド・アルコーブ


子供のころ、押入れのような狭い場所が好きだったことはありませんか?
囲われた場所って落ち着くものです。眠るだけの空間ですから。




居間などの共有空間は広くして、そこにベッド用の空間を作るだけでOK。
ほかのことは居間や食堂でいいのです。
増築なんかでは意外と有効です。
換気もよくしましょう。

2012年1月16日月曜日

37風の通り道


通風計画は、住宅設備の発達でどこかに行ってしまったのでしょうか?
日本の気候には通風は住まいの快適さには必要なことです。



地形や回りの建物の状態で様々だから充分考えること。壁や植栽も風を家に呼び込むには利用できる。地窓や高窓の配置、大きさ、開け方いろいろ工夫しよう。

2012年1月13日金曜日

36共に食べること


食は?と聞かれて、料理の事よりも、まず共に楽しく食べるイメージが浮かぶなら、いい住まいは目の前に。
現代日本の食の場は、キッチンに偏りすぎていませんか?



美味しいものを食べるって当然大切ですが、共に食べる喜びに比べれば小さなことです。
共に食べる空間こそ住まいの原点です。

2012年1月12日木曜日

35視線は大切


せっかくの場所が、外からの視線のためにまったく使われないとしたら、閉鎖的になるなら不幸です。レースも含めカーテンがいつもしめられた家っていいと思いますか?



隠し方にもいろいろ。
日本って視線や光の自然制御術の宝庫。居間や食堂以外にバルコニー,庭,玄関前なども注意しよう。

2012年1月11日水曜日

34玄関から直接居間へ


玄関から直接居間にはいってもいいのではないですか?
玄関も居間も家のパブリックな空間。廊下を介在させなくてもいいのではないでしょうか?



廊下がなくなれば、その分玄関を広くできる。必ず居間を家族が通るので子供にもよい・・・などなど色々利点が。キッチンをつなげれば、さらに使いやすい家になる。